健康食品とブーム

1.爆発的ブームが去り、本当に価値あるものだけが残る時代に

右肩上がりに伸び続けてきた健康食品市場も、最近は頭打ちとなる局面も増えてきました。

健康番組が火付け役となったコエンザイムQ10、αリポ酸などを含有する商品は、一時期は売れすぎて、薬局やドラッグストアの店頭から姿を消す勢いでしたが、すっかりブームが去ったという感があります。

わが国での健康食品の市場での動きは、まるで洋服のように一つのブームとして取り上げられ、それが去るとまた次の商品のブームが作られるといった構図のなかで、不安定であいまいなものとなっています。

健康食品という言葉については、特に定義があるわけではなく、栄養補助食品や栄養機能食品、特定保健用食品さらには一般の食品などが広く健康食品として扱われることもあり、その範囲は非常にあいまいなものとなっています。

健康食品のイメージについては「健康に良い食品」。言いかえると「食品のように安全で、薬のように効果があるもの」と捉え、何らかの効果を期待して使用される方も多いようです。

なかには、現代医療に見放され、なすすべなく過ごすよりは、何か少しでも望ましい効果があればとその作用を期待して健康食品を利用される方もいらっしゃいます。

その一方で、健康食品に高額なお金を払ったが効果が得られなかった、といった経験や、健康食品を使用したことによる有害事象の発生、さらには違法な健康食品に関する事故や事件についての報道から、健康食品は何となくうさん臭い商品ととらえてその使用をまったく否定する方もいらっしゃいます。

しかしながら爆発的ブームが去り、このように消費者が賢く、落ち着いた姿勢で本当に意味のある健康食品を選ぶことができるようになった今は、本当に価値がある健康食品だけが生き残る時代になったとも言え、むしろ健全な健康食品市場の発展のためには好ましいことにも感じます。

ブームに踊らされることなく、本当に価値のあるサプリメントを選ぶようにしましょう。

2.健康食品(サプリメント)の危害

健康食品はあくまで食品であり、医薬品ではありません。そのため、疾病に対する治療や予防に対する効果を衣示することはできません。

しかし、実際には多くの方が何らかの効果を期待して使用されているのが現状です。

少し立ち止まって考えていただければわかることなのですが、食品なのですから医薬品のように劇的な効果がでるはずがありません。

それでも効果を期待し使用され、期待したような効果が実感できたとき、口コミで広がることになり、多くの人に利用されることになります。

全く効果が実感できないものではなく、健康効果を実感しての広がりなのでまだ好ましいと言えるかもしれませんが、しかし健康食品にも全く弊害や危害がないわけではありません。

たとえば、過去に糖尿病の治療薬を含んだ健康食品など様々な商品が、不許可医薬品として問題になることがあります。

医薬品の成分を含んだ不法な健康食品があることに対する注意が必要です。

各都道府県の薬事監視課などでは、商品を入手し、医薬品の成分が含まれていないか買取調査がなされています。

しかし、悪徳な企業はその検査で成分が発見されないように、成分の形を変えたりすることで巧みにすり抜けようとすることがあります。

健康食品でありながら全く効果がないのも問題ですが、健康食品でありながら「効果がありすぎる」のも問題、ということですね。十分お気をつけいただければと思います。